横琴自由貿易区の発足1周年を23日にひかえ、不動産市場の成果が改めて注目を集めている。珠海中原地産が新たに公表した「珠海2016年3月不動産市場月報」によると、横琴の不動産価格と成約件数は今年3月、前年同月をいずれも上回った。成約住宅件数は286件で前年同月を96%上回り、不動産価格は1平米4万1242元と依然として高位を保った。南方都市報記者が公式データを調べたところによると、2009年から今までに、横琴の不動産価格は7年で5倍に高まっている。
3月の平均価格は1平米4万1242元
中原地産の統計データによると、今年3月の横琴の成約住宅件数は286件で、前年同月を96%上回った。不動産価格を見ると、3月の平均価格は4万元を突破し、同比2%増の1平米4万1242元に達した。
南方都市報記者が公式データを調べたところによると、珠海の発展の第一線にある横琴新区の不動産価格は2009年の発足当時、1平米8000元に過ぎなかった。現在の4万元余りに至るまで、不動産価格は新区発足7年で5倍にふくらんだこととなる。
佳兆業珠海地産公司の物件マーケティングマネージャーの江碧桃氏によると、国内初のオフショア金融島である横琴自由貿易区は、金融と租税の政策の面でユニークな支援政策を備えており、こうした政策の実施が進む中、中国大陸部の大型企業や世界トップ500社に名を連ねる企業の進出を呼んでいる。「自由貿易区の不動産投資の価格が上昇する潜在力はかなり高い。前海では不動産価格1平米10万元以上が珍しくない。横琴自由貿易区はまだ発展の初期にあり、不動産価格の価格上昇潜在力は比較的大きい」
既存マンションの新棟が住宅供給の中心に
横琴の今年の住宅供給は、既存マンションの新棟の売り出しが中心となっている。現在販売中のものには「華融琴海湾」「中海名鑽」「K
2茘枝湾」「華発首府」「華発広場」の5プロジェクトがある。このうち華融琴海湾の販売はすでに終わりかけており、ほぼ竣工済みであることが強みとなったと見られる。一方、中海名鑽は、複合商業施設ではない「純住宅」であることや、平均価格が1平米3万元代であること、敷地面積に対する延床面積の比が2.0と低いことなどを強みとして、今年年初以来、珠海本土の多くの高級志向の人々に購入されている。
商業・オフィスビルの分野では、業界関係者によると、未来型の複合マンションやオフィスビルが市場供給の主力となる。年内には「琴海湾商業街」が開業となる。また横琴出入境エリアのランドマークとされる「中国華融大厦」では、300平米から550平米のシービューのオフィスの販売がすでに始まっており、広東・香港・マカオ大湾区の金融・貿易の新たな核心として市場の関心を集めている。
横琴不動産市場は今後も上昇へ
「過去・現在・未来を問わず、不動産は中国で最良の投資対象の一つだと信じている。珠海に投資するなら、横琴は注目すべきエリアの一つだ」。国家一級登録建造師(建築業者)の資格を持つ景順投資の譚新・董事総経理は16日、中海富華で開催された中国銀行VIP顧客の団体購入イベントに参加し、「不動産争奪シーズンにいかに行動すべきか」と名付けた講演でこう語った。
譚新氏によると、香港・マカオ両地と連結する中国で唯一の自由貿易区である横琴には大きな発展の可能性がある。「横琴総体発展計画」によると、横琴の住宅用地は590.65ヘクタールで、建設用地に占める割合は21.09%にとどまっている。都市計画理論においては普通、住宅用地の割合は20%から32%とされており、計画の面からも横琴の住宅用地は少なく、住宅用地が比較的不足していることがわかる。このほか横琴の不動産価格は徐々に市街地との接合を果たしており、すでに底値を打ったと見られる。「横琴では3月、中海名鑽などで成約物件数が明らかに持ち直している。一部の物件は価格も上昇しており、横琴不動産市場の着実な発展がうかがえる」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月20日