中国証券登記結算有限公司の最新統計によると、2016年3月の適格海外機関投資家(QFII)のA株新規口座開設数は10件だった。QFIIによるA株新規口座開設は51カ月連続しており、総数は1008件に上る。QFII口座の増加はA株市場のマインド上昇につながるのだろうか?
大通証券投資顧問部の王駝沙マネージャーは19日の中国経済網「中韓財経連線・滬港通」という番組で、「QFIIはA株市場の上昇前にポジション配置を行うのが一般的で、QFIIの買いが続く時は比較的大きな上昇相場が来るとみてよい」との見方を示した。
香港株については、海外資金も積極的な買いを入れているとし、「香港株は往々にしてA株市場の上昇する1~3カ月前に上げ始めることが多い。このところの香港株の活発な値動きはA株の今後を占う1つの前兆だ」と指摘した。
王駝沙マネージャーは、来週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されるまでは、市場は慎重ムードが続くはずだと予想。4月の上海総合指数は3120と3160ポイント付近が上値抵抗になるとし、5月は3600ポイントを試す展開になるとみている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月20日