中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司が支援する投資会社が、米ファストフード大手ヤム・ブランズの中国事業の株式取得に意欲を示している。米メディアが伝えた。
同投資集団は、米投資ファンド大手のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアと買収対象について審査を進めている。同事業の評価額は70~80億米ドルに上るという。米紙「シカゴ・トリビューン」が19日、消息筋の話として伝えた。
ヤム・ブランズはいくつかの選択肢について検討しているが、株式売却は少数にとどまるか、以前に発表した中国事業のスピンオフ計画を推進する可能性もあるという。
シンガポールの政府系ファンドであるテマセク・ホールディングスと、中国の投資会社である春華資本集団も、ヤム・ブランズ中国事業の株式取得を目指す。事情筋によると、北京のプライベート・エクイティ・ファンドである厚朴基金もヤム・ブランズ中国への出資を検討しているが、交渉はまだ初期段階だという。