中国の経済改革が外資系企業の発展にもたらす影響について、中英貿易協会は非常にポジティブで楽観的な見方を持っている。フィリップス氏は、「中英両国の企業は今後、相互の市場で多くの市場機会を見出し、第三国市場を共同開発するチャンスにも恵まれる」と予想する。「一帯一路」の建設は両国の企業に対して、向こう数十年に渡る長期協力が多くのチャンスをもたらすことになる。中国の国内市場に目を向ければ、サービス業主導型の経済発展と製造業のハイエンド化が英国企業の商機となる。中国全体の環境は変化しつつあるが、改革がもたらす協力の機会については部門ごと地区ごとに分けて検討する必要がある。中国の伝統的な製造業は困難な局面にあるが、その他の産業の繁栄と成長は軽視できない。特に、医療や電子商取引、消費などについては目覚ましいものがある。
中国の巨大な市場の内部には、明確な地域間格差と都市間格差が存在する。海外企業と投資家は安易に経済成長率だけに注目したり、単一の製造業PMIの数値を重視したりすべきではない。また、中国中東部の持続的な経済の繁栄や非製造業の急成長を軽視すべきではない。フィリップス氏は、中国経済を理解し、中国市場を開拓して深く入り込むには、数字だけにとらわれてはならないと結んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月25日