中国経済の減速を煽るメディア報道は海外で目立っている。しかし、実際にその「減速」は非常に緩やかなもので、過去と比べ成長率がやや低下したのに過ぎない。中国は現在、金融・財政手段を活用し、経済減速のペースを一層抑えようと努力している。適度な経済成長を維持するために、中国は新たな経済成長エンジンをイノベーション、技術の革新、工業再編の加速と結びつける必要がある。
中国は「中所得国の罠」に陥った多くの国と大きく異なる。まぶしい経済成長率を記録してきたと同時に、規模の大きい、バランスの取れた工業の基盤、進歩を絶えない技術力の基盤を築いている。力強い伸びを維持してきた製造業は輸出分野で顕著な競争力を持つ。さらに、中国のインフラも世界一流だ。高度の工業化を実現した中国が「中所得国の罠」を回避できないのは考えられない。もし中国もそれを避けられないのであれば、先進国に成長できる発展途上国は存在しない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月25日