イタリアの最大手銀行ウニクレディトのジュゼッペ・ヴィータ(Giuseppe Vita)頭取は先ごろ、中国が構築をめざす現代版シルクロード経済圏「一帯一路」について、「欧州とアジアの一層の発展にとって重要な意義がある」と指摘した。その上で、我々は中国と共に歩み、欧州とアジアにより緊密かつ持続可能に発展する関係を構築するべきだとの見解を示した。
先週、欧州や中央アジアから約40カ国が集まって第4回「イーストフォーラム・ベルリン2016」が開かれた。伊ウニクレディトや独小売最大手のメトロ、独経済団体の経済東方関係委員会の共催によるフォーラムで、例年、独経済界と中央アジア諸国との経済貿易分野における関係強化などについて話し合われる。今年は、「一帯一路」の構築が欧州とアジアにもたらす経済成長の機会についてが最大の焦点となった。
ドイツ経済東方関係委員会がフォーラム開催期間中に発表した最新の調査結果によると、「一帯一路の構築により経済成長の新たな機会がもたらされる」と回答した人は全体の48.1%に上った。