ロシアのザルビノ港
ロシア自然独占問題研究所の鉄道輸送研究室主任は、ロシア側の提案には経済的な合理性があるとの見方を示した。「特殊なのは、同路線が中国からの積替え貨物や、ロシアの港から輸入する中国国内向け製品を運ぶために敷設されること。港湾と国境の距離は約100キロメートルで、軌間が異なれば、貨物の積卸が生じて国境のスムーズな通過を妨げ、時間の浪費にもなる。ロシアが中国の貨物中継輸送の請け負いを望むなら、統一軌間を導入することは経済ロジックにも合致し、ロシア側にもメリットをもたらす」としている。
中国側にも、港湾の戦略的問題を解決するだけでなく、ロシア辺境地域や現地市場への参入機会をもたらし、同様の戦略的価値がある。何振偉氏は、ロシア側の提案が「ロシア市場への参入を望む中国企業により多くのチャンスをもたらす」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月27日