アコードの2015年の年間販売台数は12万8126台、今年第1四半期は2万2124台と3割以上前年同期に比べて減少した。ホンダの最大のアキレス腱となっている。カムリも同様である。第1四半期の減少幅は30.9%に達し、トヨタ全体の売り上げのの足を引っ張っている。その2車種に比べ落ち込み幅は小さいものの、日産のティアナも3.0%減の2万1238台と不振が続く。各社とも従来からこうしたミドル車種の販売に力を入れていたため、今後の車1台当たりの利益率にどう影響を与えるかが懸念される状態。販売がSUVなどに偏っていることは決して望ましいことではない。
こうした販売状況のコントラストはなぜ生じたのか。考えられる理由はSUVの登場、ミドル・ハイクラス車種の攻勢、過去の値下げによる需要の先食いなどのほか、ミドル車種の戦略が遅れていることも関係するとされている。いずれにしろ日本車のミドル車種の復活は厳しそうだ。