日本政府や医療機器メーカーが連携し、2016年度中に中国で生活習慣病の治療を中心とした病院を開く。北京など10カ所で中規模病院を新設する。人民網が27日付けで報じた。
同プロジェクトは、日本企業が主導する病院が中国で本格的にチェーン展開する初のケースとなる。両国政府は現在交渉を進めている段階だが、日本政府は同プロジェクトを成長戦略で掲げる「医療の国際展開」の目玉に位置づける。
医療機器や整水器を手掛ける日本トリムのほか、糖尿病の予防食開発などで三菱商事などの大手企業も参画を検討する。福島県立医大の中山昌明教授など生活習慣病関連の専門医チームが加わる。日本トリムは26日に事業計画を発表する。
医療チェーンは日本トリムが中国のコンサルタント企業と組んで設立した合弁会社が運営。当初の出資金は3億円超(約1752万元相当)で、日本トリムが40%を出資する。日本の政府系金融機関も融資を検討する。