一方、昨年に順位を大幅に上げた英国はドイツに追い抜かれ、4位に後退。総じてみれば、成長の足取りが重いEU(欧州連合)各加盟国の存在感指数は15年に揃って低下している。指数は14年の1261ポイントから1255ポイントに下がった。
また、ブラジルなど天然資源、特に原油、天然ガス資源に恵まれている国は商品相場の下落で深刻な影響を受けている。ロシア、リビア、オランダ、ノルウェー、アラブ首長国連邦のグローバル存在感指数は前年に比べ平均で6ポイント低下している。
ロイヤル・エルカーノ研究所は11年から「グローバル存在感指数」を発表。経済、軍事に加え、観光、文化、教育、発展・協力といった「ソフトパワー」を総合的に判断したうえ、世界における各国の影響力を評価。国際関係や各国の国際地位を分析する重要なツールとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月6日