グーグルの自動運転技術チームは先ごろ、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との提携を発表した。自動運転車を開発した上で、走行試験をする。グーグル社の自動運転技術チームにとって、初めての大手自動車メーカーとの提携となる。
両社の協議に基づき、グーグル自動運転技術チームはFCA社のハイブリット自動車であるPacifica100台に改造を行う。自動運転用ソフトが入ったコンピュータや各種センサーを含むグーグルの自動運転システムを搭載させる。この自動運転車は、早ければ今年年末にも路上走行試験を始める。
グーグルは2009年に自動運転プロジェクトを開始しており、路上走行試験は現在までに累計240万キロに達している。現在、路上走行試験を行っているグーグルの自動運転車は約70台あり、レクサスのスポーツタイプを改造した多機能車と、グーグルが独自に製造した2つの全自動自動車に大別できる。FCA社との提携は、グーグルの自動運転車チームが倍増することを意味し、大型の試験車が増加することも意味する。
業界筋によると、FCA社は自動運転技術の開発においてフォードやアウディなどの自動車メーカーに後れを取っており、グーグルとの提携で巻き返しを図りたい考えがある。同社CEOのセルジオ・マルキオンネ氏は、今回の提携が自動車業界のイノベーションを加速させると述べている。
中国網日本語版(チャイナネット)2016年5月8日