トレンドフォースの傘下でテレビ市場の調査・研究を行うウィッツビューはこのほど、2016年第1四半期の世界液晶テレビ市場リポートを発表した。業況が総じて振るわない中、中国のテレビブランド2社が堅調に業績を伸ばしている。ウィッツビューの最新データによると、16年第1四半期で世界市場の液晶テレビ出荷台数は前年同期比6.3%減の4832台にとどまった。一方、中国の海信(ハイセンス)の出荷台数は13.8%増の347万台に達し、大手各社のなかで突如している。世界ランキングも6位から3位に浮上。また、TCLは順位を一つ上げて4位にランクイン。出荷台数は3.6%増の320万台と、小幅ながら増勢を維持した。
市場調査会社・中怡康が先ごろ発表した3月の中国テレビ市場のデータによれば、今年第1四半期の海信の市場シェアは販売台数ベースで17.62%、売上高ベースで18.17%に上った。13年連続で中国市場の1位を維持し、一段と優位性を拡大している。ウィッツビューの予測では、16年通年の世界の液晶テレビ出荷台数は前年比1.5%増の2億1900万台となる見込み。