市場全体で成長が鈍るなか、大画面・ハイエンドテレビが国内外メーカー各社の激戦区だ。中国の個人消費のレベルアップと質の向上にともない、テレビ市場で大画面化が進んでいる。底堅い需要と高い利益率をにらみ、国内外の各メーカーはこぞってハイエンドテレビに総力を挙げている。
一昔前まで、大画面・ハイエンドテレビ市場はサムソン、ソニー、シャープといった海外勢が独占し、国内メーカーの参入はごく一部に限られていた。しかし、今年に入ってから、ハイエンドテレビの市場競争で海信をはじめとする国内メーカーが主導権を握りつつあり、逆転攻勢を強め、大差をつけて優位に立った。
中怡康のまとめによると、2月22日~4月17日の8週間にわたり、中国市場で55インチ以上のテレビのシェアトップを争う海信とサムソンが激戦を繰り広げた。互いに一進一退の攻防が続いたが、シェア首位だったのは海信が5週、サムソンが3週と、最終的に海信に軍配が上がった。