国内外の情勢が複雑さを増す中、今年第1四半期の中国の経済発展、構造転換、国民生活の改善はいずれも良いスタートを切った。一方で、根深い課題にも直面している。調整中の中国経済をどうみるべきか。そして、どのような対策を講じるべきか。記者は権威ある専門家を訪ね、中国の現状について独占インタビューを行った。
経済情勢はどう見るべきか。
--経済運営の情勢は総じて予想通りで、予想を上回るハイライトもあった。しかし、経済運営において以前から抱えている課題は依然解消されておらず、予想を超える新たな問題も表面化している。
--総合的に判断すると、中国経済は「U」字型、「V」字型ではなく、「L」字型のトレンドを辿っている。「L」字型は一つの段階で、1、2年で終わるものではない。
質問:今年第1四半期のGDP成長率は6.7%と、合理的な水準で推移しており、市場予想を上回った。さらに、一部の経済指標に好転の兆しが表れている。これを受け、「幸先の良いスタート」と評価する声が上がり、「中国経済はすでに底を打ち、U字回復を迎える」という楽観な見方も浮上。中国経済の大きな流れに変化が起きているのか。短期的、中・長期的なトレンドについてどう判断すべきか。
専門家:全体的にみれば、中国経済の今年のスタートは安定している。経済運営の情勢は総じて予想通りで、予想を上回るハイライトもあった。しかし、経済運営において以前から抱えている課題は依然解消されておらず、予想を超えた新たな問題も表れている。このため、単純に「幸先の良いスタート」などの一言で総括することはできない。どうみるべきか。それはプラス面とマイナス面の二つの視点を持ち、発展段階と国際情勢に合わせて考えなければならない。