中国の電子商取引(EC)は10数年で急速な発展を遂げ、ネット通販は都市の生活に深く入り込んだ。広大な農村部でもEC事業が普及するにつれ、配送効率が大きく上昇している。
9日に発表された「2016中国スマート物流ビッグデータリポート」によると、2015年の中国農村部での宅配便取扱個数は全国の取扱量全体の約4分の1を占めた。
同リポートは、第一財経商業データセンターがアリババ傘下の菜鳥網絡のビッグデータを基に作成したもの。スマート物流会社のビッグデータを通じて、宅配便産業の変革が社会をどう変えるか、人々の生活にどう影響するかを観察する。
EC物流はこれまで、僻地や農村部への配送が難点だった。しかし「農村向け淘宝プロジェクト」や「菜鳥農村物流」など、ECと物流の大型プラットフォームの展開拡大に伴い、情況は変わりつつある。農村の配送効率は顕著に上昇しており、中部の農村部を中心に急速に伸びている。山西、陝西、湖北、重慶、四川、湖南、広西、貴州などでは宅配便取扱個数の月平均成長率が50%を超えているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月11日