中国の民間投資の成長は、今年第1四半期に減速した。中国国家発展改革委員会(発改委)の趙辰キン報道官(キンは日+斤)は12日の記者会見で、「国家発改委は関連部門と、一部地方・部門の政策実行の不徹底などが民間投資の積極性の発揮に影響を及ぼすといった問題の解決を巡り、政策を改善し、民間投資の安定化に取り組む」と発表した。
今年第1四半期の中国の民間投資は前年同期比5.7%増となり、前年同期の伸び率を7.9ポイント下回った。趙報道官は、民間投資は中国の固定資産投資の力強い成長を維持し、経済の安定運営を維持する重要な支えとなると指摘した。
趙報道官によると、国家発改委は今後次の点に力を入れ、民間投資の安定に取り組む。
(1)民間資本の市場進出条件のさらなる緩和。法律・法規が進出を明確に禁止していない業界・分野は、民間資本の進出を奨励する。中国政府が外資に開放している、もしくは開放を約束している分野は、国内民間資本に向けても開放する。
(2)行政サービスの強化と改善。新型行政・企業関係の構築を巡り、民間投資に積極的に支援を提供し、行政手続きを削減し、並列審査認可を推進し、投資の手続き・許可の期間を短縮し、民間投資プロジェクトの早期実施を促す。
(3)公平な競争の投資環境の構築。平等な競争の促進を巡り、一部政策の実施中に存在する「レッテルの貼り付け」現象を解消する。民間企業の発展の権利・機会・ルールの平等を保障する。