5兆元規模の交通インフラ投資に海外メディアが注目 中国は「盤石な経済成長確保へ」
5兆元規模の交通インフラ投資に海外メディアが注目 中国は「盤石な経済成長確保へ」。
タグ： 中国経済
ドイツメディアの『ドイチェ・ヴェレ』（電子版）は12日、中国が経済成長の推進に向け、新たなインフラ投資計画を発表したと伝えた。中国国家発展改革委員会、交通運輸部はこのほど、共同で「交通インフラ重大プロジェクト建設三年行動計画」を発表。交通運輸部が11日付で公式サイトに掲載したリポートによると、同計画は鉄道、道路、水運、空港、都市間鉄道の整備など303件のプロジェクトに及んでいる。
そのなかで、道路のインフラ整備について、高速道路を中心に、主要都市を結ぶ道路網を拡充する方針を示している。
また、シンガポール華字紙『聯合早報』は12日、中国の「交通インフラ重大プロジェクト建設三年行動計画」に基づき、2016～18年の投資は鉄道、空港の整備に重点を置くと指摘した。16～18年の3年間で投資規模は約7000億元増加する見込みで、さらに8％上積みされる可能性もあるとしている。増加分の内訳は地下鉄が4600億～4800億元、空港が2200億元で、ほかの交通インフラへの投資は予定通りという。大部分の投資プロジェクトは地方政府が主導して推進する。PPP方式（官民連携）で民間から建設資金を調達するほか、財政予算の増額、自動車購入税や既存交通インフラ資産からの税収で賄う。
報道によると、中国で実施されている増値税制改革に建設業も対象に含まれているため、16年第2四半期にインフラプロジェクト入札がペースを落としているものの、交通インフラ投資の加速に向けた今回の政策を受け、今年から来年上半期にかけて入札が活発になる可能性があるという。
英『フィナンシャルタイムズ』（電子版）は12日、中国が向こう3年間で交通インフラ整備に約5兆元を投じる計画と伝えた上、「政府は国家投資を通じて盤石な経済成長を確保する決意だ」との見方を示した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年5月13日
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