李克強総理の資料写真
5月11日に開かれた中国の国務院常務会議で、消費財工業製品の種類拡充、品質向上、ブランド確立を加速させる方針が打ち出された。消費レベルアップにともなう需要の変化や新たに生まれるニーズに対応する。
今年の政府活動報告で李克強・総理が初めて「工匠精神」(職人精神)を提起し、国民生活と密接に関わる「品質革命」が幕開けを迎える。特に、国務院常務会議の報道発表資料では今回、初めて「品質革命」という言葉が使われた。消費財工業のグレードアップに向けて政策基調を定めている。
統計によると、100種類を超える消費財で中国の生産量が世界首位。そのうち、家電、靴、紡績品、化学繊維、アパレルの生産能力は世界全体の50%以上、軽工業、紡績品の輸出量は世界全体の30%を占めている。中国は名実ともに消費財の製造、消費、輸出大国だ。一方、産業規模は巨大化しているものの、「製造強国」とは言い難い。消費財の有効供給の不足が日々顕著になり、製品ラインアップ、品質、ブランド育成などの面において依然として先進国に追い付いていない。