リポートはまた、同計画について、「先見性が極めて高く、非常に幅広い分野を対象としている」と評価。短期目標では中国企業と地方政府に産業の高度化に向けた施策の策定を促すものだが、長期的には今世紀後半まで影響を及ぼすとみられ、両国間の協力機会が長期的に存在するばかりか、地理的にも世界中に広く分布することを示すものだとした上で、英国企業は将来的により一層のローカライゼーションの推進と長期戦略の策定促進を図ることで、中国企業との協力・提携を展開していく必要があるとの見解を示した。
さらに、英国の政財界が将来的にとるべき適切な行動計画についても紹介。その中で、英貿易投資総省は、将来的に大規模な資源投入を通じて英国企業と「中国製造2025」計画との連携を図るべきと指摘。注目すべき産業として、航空宇宙産業、民用航空産業、自動車、先進製造業、イノベーション産業、海洋産業、鉄道産業を上げ、両国の企業が互いの市場にプラットフォームを構築し、互恵的なビジネス関係の確立を促進するため、こうした分野に作業部会を派遣する用意があるとも述べた。