アリババAPASS(Alibaba Passport)クラブは20日、中国で初となるネット通販のハイエンド消費者に関する調査リポート「インターネットハイエンド消費オレンジブック」(オレンジブック)を発表した。リポートによると、中国ネット通販のハイエンド消費者層の大きな特徴は低年齢化だ。米国、日本と比べると、年齢層が平均で20歳低いという。
アリババAPASSクラブの会員はブラックカード保有者と同等のステータスがあり、淘宝、天猫、支付宝などアリババ・プラットフォームの年間利用額が30万元以上で、取引履歴が良好な信用力の高い消費者層が選ばれる。APASSの典型的な会員像は、淘宝の達人、時代の先端を行く30-40代のママ層、ビジネスエリート、二代目起業家の4つに分けられる。彼らのネット通販年間消費総額は少なくとも300億元といわれ、中国ネット通販の代表的なハイエンド消費者層だ。高級ブランドは彼らの取り込みを狙って競い合い、EC(電子商取引)消費の風向計とも言われる。
消費傾向については、ネット通販の若いハイエンド消費者層は、シンプルで快適、若々しくファッショナブルで、自分の個性を表現できるブランドを好む。彼らはブランドの知名度にこだわらず、バーバリー、エルメス、ラ・メール、シャネルなどの欧米有名ブランドだけでなく、RUMERE、小虫などの淘宝で育ったブランドも好む。APASS会員が男女を問わずユニクロを好むのも面白い傾向だ。