中国外交部の王毅部長はこのほど北京市で、主要20カ国・地域(G20)杭州サミットが中国にとって今年最も重要な外交の場となり、世界から非常に注目される経済会議になるとの見方を示した。中国が各テーマを全面的に推し進めると同時に、3つの新たな観点からサミットのブレークスルーに注力すると説明。イノベーションによる新たな原動力の発掘、改革による新活力の注入、成長による未来の開拓を目指すとしている。
王毅部長は、「中国はG20サミットの議長国としてどのようにリードするのか」という質問に対し、ここ数年にわたりG20がグローバル金融危機の対応でカギとなる機能を発揮してきたが、世界経済が再び転換点を迎えるなか、長期の低迷・不振から如何に脱却するか、新たな成長原動力を如何に探すか、各国の政策を如何に効果的に調和させるかが課題となっており、「国際社会の目が中国に向いている」と答えた。
また、中国がイノベーション成長を重点テーマとしており、新工業革命やデジタル経済などを契機に、世界経済のイノベーション成長を実現する新たな青写真を描きたいとしている。