新興分野として目覚ましく発展しているハイテク企業は今年、発展の勢いをさらに増すことになりそうだ。横琴は今年、「科学技術革新の奨励に向けた若干の措置」を打ち出し、より整った育成メカニズムを構築し、ハイエンドな革新要素の横琴への集結を推進し、ハイテク企業44社を認定し、珠海のハイテク企業が集まる新たな要地を目指して取り組む構えだ。
横琴はこれまでも、ハイテク産業の発展を重視してきた。だが島内のインフラや政策体系が不整備で、産業基盤も比較的弱いため、ハイテク企業はまだ多くない。だが今後は、「兆邦科技」のようなハイテク企業が横琴ではますます増えていくことになる。
横琴新区管理委員会の閻武・副主任によると、横琴はここ数年、ビジネス環境構築や革新創業パーク建設、重大革新プラットフォーム誘致、運営サービス機構設立、支援政策制定、インキュベーションチーム設立など多くの取り組みを進めてきた。ハイテク産業の発展に向け、良好な環境が着々と形成されつつある。
横琴に登録している商事主体はすでに2万社以上。このうち科学研究や技術サービス業、情報伝達、ソフトウェア、ITサービス業の分野の企業は3500社を超える。こうした分野は、ハイテク企業を生み育てる肥沃な土壌となっている。
中央・省・市の各レベルで革新駆動戦略実施が推進される中、横琴は今年、豊富な企業プールを拠り所として、ハイテク企業認定の推進で大型の措置を取ることとしている。横琴は今年年初以来、系統的なハイテク企業育成計画を打ち出してきた。区内の企業の全面調査も完了し、ハイテク企業の申請の潜在性を持つ企業がリストアップされた。今後は、科学技術コンサルティングの専門家を各企業に派遣し、「一対一」の指導サービスを提供し、革新要素の集積やマネジメントの向上、具体的な申請などで企業が直面する問題をすばやく解決する構えだ。
横琴がまもなく打ち出す「科学技術革新の奨励に向けた若干の措置」は、人才奨励や産業育成などで出されたこれまでの政策と歩調を合わせ、より整った育成メカニズムを構築するものとなる。
横琴商務局の康洪局長によると、横琴は今年、ハイテク企業を44社に増やす目標を掲げている。認定されたハイテク企業には1社当たり100万元の奨励金が支給される。
横琴のハイテク企業はこれで3社から44社へと「爆発的」に増えることになる。広東外語外貿大学粤商(広東商人)研究センターの申明浩・主任はこれについて、横琴のビジネス環境や優遇政策はハイテク企業にとって大きな魅力を持っており、特に自由貿易区の効率的な政府サービスと金融支援はハイテク企業の運営コストを大きく引き下げるもので、横琴におけるハイテク企業発展の見通しは明るいと評価している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月26日