海外メディアの報道によると、米国で不動産開発・投資事業を展開するScott Rechler氏のあっせんを受け、中国の保険大手である中国人寿が出資している投資グループは先ごろ、ニューヨーク・マンハッタンの6番街1285号に位置するオフィスビルを買収した。買収額は16億5000万米ドルに上る。
米『ウォール・ストリート・ジャーナル』(電子版)は25日付の記事で、今年に入ってから米国で商業用不動産の販売は鈍化傾向にあるものの、中国投資家は依然としてこの市場に資金を注ぎ込んでいると伝えた。
ニューヨークに本社を置く商業用不動産投資市場の調査会社、リアル・キャピタル・アナリスティックスのまとめによると、今年初からこれまでに中国資本による米商業用不動産の買収は、成約済みと取引中のものを含めて合計47件に上り、買収額は合わせて93億米ドル(約610億元)に達する。米国の商業用不動産市場で活躍する海外投資家の中、中国の投資家は絶大な存在感を示している。同期にカナダ資本による不動産買収額は42億米ドルと、中国資本の半分にも及んでいない。