機関投資家と富裕層が資産の5%を芸術品に投じるというバークレイズが示したデータをもとに試算すると、中国の芸術品市場は潜在規模が6兆元を超える。現在の市場規模は数千億元にとどまるため、潜在的な需要は非常に大きく、見えているのは氷山の一角に過ぎない。
中国の芸術品市場がここ数年で急速に発展し、芸術分野に関与する金融機関も急増した。金融資本による芸術産業への参入が芸術品を投資商品の一種に変え、金融資本、コレクター、芸術品投資を融合することで、芸術資源は金融資産に変わる。こうした資本の関与と関連システムの整備が進み、中国は芸術金融化の初期段階に入った。
中国芸術産業研究院の西沐副院長は、中国経済が急成長し、人々の生活が豊かになって家計資産が増えたことで、芸術品投資に対する資産家の願望が強くなったと指摘。また、芸術品市場の拡大が続き、システムが構築されたため、芸術品資源の価値の認知、開発が進んだことと、高い投資収益率も購入者を引きつける主因になっていると分析した。