中国のA株市場で6日、中国核能電力に続き、原子力発電所建設の大手が上場した。中国核工業建設は6日、上海証券取引所に上場し、電子力発電所建設の銘柄として今年最初のA株上場となった。
上海証券取引所の開示情報によると、中国核工業建設股份有限公司の発行済株式数は26億2500万株、うち5億2500万株が2016年6月6日に新規公開(IPO)された。銘柄略称は中国核電、証券コードは601611。
中国核建は、中国で原子力発電所建設の「超大手」。2015年末時点で、遼寧紅沿河、広東台山、復権福清、浙江三門などの原子力発電所11カ所、発電機24基の一次系統(冷却設備)と二次系統(タービン設備)の建設を請け負っている。2013-2015年度の純利益はそれぞれ6億9990万2400元、7億3337万1800元、9億1258万5700元だった。
今回の新規公開で調達した資金は主に、原子力発電事業に充てる。具体的には、原子力発電所の計画・建設、原子力発電設備の取得、原子力発電所建設の技術研究、情報化能力の向上、流動資金に充てるとしている。
中国の原子力発電「超大手」では、中国核能電力が2015年6月10日、上海証券取引所に5年ぶりの大規模IPOとして上場。もう1社の原子力発電大手、中国広核電力も2014年12月10日に香港証券取引所へ上場した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月6日