日本の格付投資情報センター(R&I)は6日、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げたと発表した。消費税の引き上げが再度先送りされた後では、初の格付け見通しの引き下げとなった。
R&Iは、日本経済の成長力が上昇する兆しがみられない上、財政再建の先行きが不透明なため、日本国債の格付け見通しを引き下げたが、格付けは据え置いたと説明している。
日本経済の中・長期的な潜在成長率は低水準にとどまり、経済成長戦略が十分な成果を得られていないと分析した。
また、日本政府が秋に経済対策を打ち出す見通しについてR&Iは懐疑的な見方を示した。潜在成長率が上がらないなか、財政支出の拡大により需要を刺激しても、最終的には負担が増すのみとの懸念を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月7日