核融合発電は資源が豊富で環境汚染もないことから、科学界ではエネルギー問題と環境問題をすべて解決できる可能性が最も高い手段の1つだと考えられている。
中国科学院の専門家によると、中国は21世紀初頭から国際熱核融合実験炉(ITER、イーター)計画に参加しており、10数年にわたる研究を重ねて、核融合開発や重要部品の製造技術などの水準が先進国並みに向上し、独自の知的財産権を有する核融合実験炉を建設できる力を備えるに至ったという。
核融合発電は、地上で太陽を実現するとして「人工太陽」と称されているが、中国はその開発への道をひたすら走り続けた結果、これまでの「後続者」や「並走者」的な立場から、高い輸出力を備えた「先駆者」へと成長した。