安徽省合肥市にある中国科学院プラズマ物理研究所は、その国際科学技術協力計画を中国国内で担う部署であり、核融合実験で大き成果を挙げてきた。同研究所の宋雲涛副所長によると、「中国が製造を請け負ったITER向け部品は100%国産化を果たし、すべて1回の検査で100%合格し、期日どおりに納入している。ITER機構長からは、中国は研究開発と生産において「他極の先を行く」との評価も受けている」という。
中国が独自に建設を進めてきた人工太陽の実験装置「東方超環」(EAST)などの装置は、世界最先端の核融合実験室と対等な交流や対話を行っている。中国分担分のITERミッションを請け負うメーカーは20数社あるが、ITERと国内の核融合実験装置の建設で、いずれも白紙の状態から研究開発を進め、世界トップレベルの成果を生み出すまでになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月7日