業界では、中国航空機産業はC919の完成を足がかりに、世界の先端水準に追い付き追い越すとの見方が広がっている。これまでの開示情報によると、C919は合計21社から517機を受注している。業界関係者は、C919大型旅客機の引き渡しが完了すれば、海外企業による業界寡占状態を打破することが可能だとし、中国の航空産業、高度設備製造業に大きな影響をもたらすとの見方を示した。招商証券などのリポートによると、世界では2030年までに、C919のような160席単一通路型ジェット旅客機への需要は約1万4500機に上る見込みだが、中国の需要は約2650機とみられている。中国商用飛機の予測では、C919は少なくとも2000機以上が販売可能で、1機5000万米ドルとすれば市場規模は1000億米ドル(6500億元相当)を上回る見通しだ。
重要なのは、C919の実用化に伴い、航空機製造の関連産業の高成長が期待できることだ。産業群の形成も加速し、関連産業全体の市場規模は1兆元に上るとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月13日