「PPPがブームとなった要因は改革が市場の活力を喚起し、業界独占を打破と競争を引き起こしたためだ」。財政部PPPセンターの焦小平副主任は、PPPが政府による投資不足などの問題を解決するだけでなく、公共サービスの市場化改革も進めるとの見方を示した。2014年から2016年に実施されたモデルプロジェクトは、PPPの質を保証する再現可能、普及可能な事例だったとしている。
第1弾PPPモデルプロジェクトは、天津新エネルギー車公共充電施設ネットワークなどの30件、うち新規は8件、地方融資プラットフォームの既存分は22件だった。第2弾は、北京市興延高速道路など206件で、総投資額は6589億元に上った。社会資本の動向をみると、交通、市政、環境が上位にランクインし、現在進められている中国の都市化の状況と一致する。PPPプロジェクトのうちインフラ施設の割合が大幅に上昇し、なかでもグリーン・低炭素インフラ施設が60%を占める。