中国財政部、教育部、科学技術部などの中国政府20部門は6月12日に共同で、全国第3弾PPP(官民パートナーシップ)モデルプロジェクトの申請案件の選定作業を行うとの通知を発表した。プロジェクトの重点と範囲はどのようになるのか?これまで2度にわたるPPPプロジェクトの進ちょく状況はどうなっているのか?PPP市場の「パイ」の大きさは?これについて記者が関連当局と専門家を取材した。
「第3弾PPPモデルプロジェクトの申請受理・選定作業を財政部と関連当局が共同で進めることは、モデルプロジェクトの包括性、合理性、適時性を高め、財政部モデルから全国モデルに格上げすることになる」。財政部の責任者は、モデルプロジェクトの申請受理・選定について、「第13次5カ年計画」期間の重大な課題、重点プロジェクトとの関連性を重視すると説明。業界「砕氷」、地域クラスター、イノベーションモデルを奨励し、業界リード、地域主導、イノベーションモデル効果の実現を図るとしている。
全国PPP市場の「パイ」はどれくらいの大きさなのか?データからは大よその輪郭が分かる。今年3月時点で財政部のPPP総合情報プラットフォームが記録した各地のPPP企業誘致プロジェクトは7721件、申請案件の総投資額は約8兆8000億元、19分野に及んだ。