米国最大の車市場である加州ではどのメーカーもZEV規制を意識する。実はそこで苦戦を強いられているのが日本では環境イメージの強いトヨタだ。1990年施行の規制は段階を経て厳しくなり、12年には18年以降のHVをZEVとして扱わないことが決まった。プリウスも例外ではない。
影響はビジネスに直結する。まず州の高速道路のエコカー専用渋滞回避レーンでの走行が11年7月からHVはできなくなった。渋滞が多いサンフランシスコなどの消費者にとっては致命的で、プリウス人気は低迷した。原油安も加わり、新型を含めたプリウスの1~5月の販売台数は前年同期と比べて24.9%のマイナスだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月19日