清華企業家協会エンジェルファンド・シリコンバレー事務所による「横琴自由貿易エリア駐シリコンバレー経済貿易代表事務所」がこのほど、正式に発足した。横琴新区は今後、同区の国有企業「横琴金融投資有限公司」(横琴金投)を拠り所とし、世界最先端の情報・科学技術産業の資源との十分な連結をはかる。横琴自由貿易エリアによるハイテク産業発展推進の重要な一環としての試みとなる。
米国に登録されている清華企業家協会(TEEC)エンジェルファンドは、シリコンバレー地区のシード期・エンジェル期のハイテク事業への投資に取り組んでおり、シリコンバレー地区で華人が設立した最良のプライベート・エクイティ・ファンドと言われている。同ファンドは現在、良好に運営されており、ファンドオブファンズの「紫荊資本」と清華大学深セン研究生院の投資を獲得している。
同ファンドと横琴金投はどのように協力を展開していくのだろうか。調べによると、横琴金投は清華企業家協会エンジェルファンドの第3期に出資・参加し、シリコンバレー代表事務所を支援してハイテク企業の横琴への進出または分機構の設立を促し、新区のハイテク産業の発展を後押しする計画だ。さらにこれをきっかけとして現地の投資機構やインキュベーション機構と協力関係を構築し、シリコンバレーに設立された企業と横琴企業との相互の視察活動を毎年組織し、さらに多くのシリコンバレー企業が中国への進出を果たせるよう協力ルートを提供する。
発足式の終了後、視察団一行は、清華企業家協会エンジェルファンド管理者に率いられ、「Cassia Network」「WearableIoT」「Quanergy」「Furcifer」「LucidCam」など清華企業家協会エンジェルファンドが投資した優れた科技革新企業の現場を視察し、多くの創始者との商談と横琴のプロモーションを行った。今後は、投資という方式を通じて、成長の見込みの高い多くの革新型企業による横琴への分機構または国内本部の設立を促していく計画だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月21日