国内経済の成長減速と不動産市場のリスク拡大により、中国の高所得者にとって海外市場は新たな投資先になるかもしれない。興業銀行とボストン・コンサルティング・グループは22日、北京で共同発表した2016年中国民間銀行発展報告書「中国民間銀行2016:逆境のなか成長、世界資産配分」の中で、次のように分析した。
中国人の海外資産配分の比率は他国を大きく下回るが、個人資産のグローバル化の深化に伴い、この比率は現在の4.8%から2020年には約9.4%に上昇する。総規模は13兆元に拡大する。
経済の成長減速を背景としながらも、中国高所得者の資産は安定的に増加している。高所得者の投資に向けられる金融資産の成長率は、2015−20年に平均15%に達し、同期の6.5%という予想経済成長率を大幅に上回る。中国は世界最大の高所得者市場の一つになる。
中国の金融・投資市場は2015年に激しく変動し、中国の高所得者の投資が多元化した。特に中国経済のグローバル化の深化に伴い、高所得者の世界への資産配分の需要が大幅に拡大している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日