新華社の取材に答えるクラウス・シュワブ氏
世界経済フォーラム(WEF)創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏は25日、新華社の独占インタービューに対し、「中国は第4次産業革命(インダストリー4.0)の先駆者になる」との認識を示した。
26日から天津市で開幕した世界経済フォーラムのニュー・チャンピオン年次総会2016(夏季ダボス会議)。今会議のテーマは「第4次産業革命——モデル転換の力」だ。
シュワブ会長は、第3次産業革命と異なり、第4次産業革命はデジタル技術の進歩にとどまらず、バイオテクノロジー(生物工学)やマテリアルエンジニアリング(材料工学)などの様々な技術革新がこれまでにないほどの速さで進展しており、「私たちが今行っていることや人と人との交流の在り方を変えただけでなく、社会全体の仕組みから私たちの位置づけまで変えた」と指摘。世界をスマート化する第4次産業革命が進むなか、中国はドローンや太陽エネルギー、スーパーコンピューターといった新興技術分野において世界のトップレベルにあるとして、「将来的に中国は第4次産業革命の先駆者になるだろう」と述べた。