増加幅が最も大きかったのが中国の富豪で、前年比で16%増だった。大幅な増加となった要因は、中国経済の成長と不動産価格の高騰が続いているためである。
アジア太平洋地域で見れば、富豪の資産は昨年10%増で、17兆4000億ドルに達した。これは北米地域を上回る。昨年の北米地域の富豪の資産総額は16兆6000億ドル。2014年の9%増より低い2%増だった。 昨年新たに加わった億万長者のうち、日中両国の富豪が6割を占める。今後10年でアジア太平洋地域の資産は世界の5分の2を占めると予測され、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、アフリカの資産の総和より高くなる。
これは人口によるものが大きい。アジアの人口は30億人だが、北米人口はわずか5億人だ。アジアの富の主要な出所は創業にある。一方、欧米地域では給与収入と遺産の継承が大きな作用を及ぼしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月29日