中国経済が新常態(ニューノーマル)に入り、構造改革の推進や新動力の育成に注力することが、経済成長の新たな考え方となった。「中国製造2025」と「インターネット+(プラス)」の2大国家戦略の発表で、経済の新動力を形づくるための良好な環境が整えられた。今年に入ってから産業促進政策が相次いで実施され、新産業、新技術、新業態が急速に成長し、漸進成長が中国経済成長の柱となる見通しだ。
『経済参考報』の記者が中国国家発展改革委員会(発改委)や工業情報化部(工信部)などから得た情報によると、下半期に産業高度化のペースはさらに加速する見通しだ。「経済の新動力創造に注力すること」が産業促進政策のキーワードとなり、ハイエンド装備製造、新エネルギー、バイオメディカル、宇宙航空などの産業促進政策が下半期に相次いで発表される。
今年に入ってから中国国務院と関連部門は産業モデル転換・高度化の促進政策を発表。国務院は5月に「製造業とインターネット融合発展の深化に関する指導意見」を発表し、昨年発表の「中国製造2025」、「インターネット+行動推進に関する指導意見」と製造強国戦略の政策体系を構築して、中国の新動力育成の政策基盤を固めた。
同時に、「製造業高度化改造重大プロジェクトの実施に関する通知」や「ロボット産業発展計画(2016-2020年)」など多くの重要政策が今年上半期に相次いで発表され、具体の産業に着手することで経済成長を促進する手引きとなった。