英国は23日の国民投票で、欧州連合(EU)離脱を決めた。アナリストはこれについて、中国経済への影響は間接的だとし、A株市場への中期的な影響も大きくないとの見方を示した。短期的には、A株相場は先週にすでに底打ちし、今後はもみ合いながら上昇する見通しだとしている。
専門家は英EU離脱のA株市場への影響について、このようなブラック・スワン的事象(事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象)は短期的に急激な変動が起きる場合が多いが、中長期的な影響は小さく、好材料に転じる可能性もあると指摘する。
北京市星石投資管理有限公司は、英EU離脱により短期的にリスク回避ムードが高まるものの、この影響はほぼ織り込み済みだと指摘。英EU離脱発表当日の値動きを見ると、A株市場は取引時間中にある程度大きく変動したものの、全体としては安定しており、市場規律にも合致している。A株は完全に海外に市場開放しているわけではなく、海外市場との相関性も他国に比べて弱いため、影響は限られるとしている。