数多くの経済指標も安定した結果を出している。産業指標を見ると、統計局のデータでは1~5月にかけて、一定規模以上の工業増加値は前年同期比で5.9%増となった。3月以降、各月の増加率は6%以上で推移している。サービス業の営業利益も持続的に上向いており、1~4月の生産性サービス業、高技術サービス業はそれぞれ9.4%増、13.2%増だった。民生指標を見ると、1~5月の都市の新規就業者は577万人で、年間計画目標の57.7%を上回った。失業率は5.1%前後を維持している。CPI(消費者物価指数)は2%前後で小幅に推移している。1月は1.8%、2~4月は全て2.3%、5月は2%だった。
「量」で安定を維持しながら、経済の「質」は向上を続けている。中国社会科学院の財経戦略研究院・経済発展研究グループによると、この上半期、工業生産構造や投資構造は最適化が進み、高技術産業や先進的設備製造業が急速にシェアを伸ばしている。高技術産業への投資や、科学・教育・文化・衛生への投資が伸びている。新型消費産業が急速に発展している。ネット販売や、レジャー娯楽関連の商品の消費も伸びが目立つ。