中国財政部の官民連携(PPP)情報プラットフォームがまとめた四半期リポートによると、2016年6月30日時点のPPPモデルプロジェクトの件数は232件、総投資額は8025億4000万元。うち、実施中のプロジェクトは105件、投資額3078億元。実施率は48.4%と、3月末に比べて加速傾向にある。
登録済みのモデルプロジェクト53件を分析すると、完成までに平均13.5カ月かかっていることがわかる。モデルプロジェクト82件については、非国有企業の参入率が4割を超える。事業別のプロジェクト件数は、地方公共事業が最多。
リポートによると、全国的に見て地方のPPPプロジェクトの需要が拡大している。6月末時点の登録済みプロジェクト総数は9285件、総投資は10兆6000億元。うち、実施中のプロジェクトは619件で、総投資額はすでに1兆元規模に上る。実施率は23.8%。3月末と比べて、プロジェクトの実施が加速しており、実施率は安定的に上昇している。分析によると、プロジェクトを実施する地域と産業は集中度が高く、貴州省、山東省(青島市含む)、新疆ウイグル自治区、四川省、河南省の上位5つの省・自治区で、登録プロジェクト件数の半分以上を実施する。また、地方公共事業、交通運輸、地域開発の上位3つの事業が、登録プロジェクトの半分以上を占める。プロジェクトの報告については、政府が費用を負担するプロジェクトと、政府が事業収益補助を行うプロジェクトの比率が3月末よりやや上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月12日