米東部時間7月6日、調査会社のCounterpoint社は、アップルの5月の中国でのシェアが前年同期比1.2ポイント低下し、10.8%になったと発表した。一方、中国の華為は17.3%の首位だった。 中国はアップルにとって重要な海外市場である。同社のTim CookCEOもその重要性を強調している。同社が最近新たな低価格モデルのiPhone SEを打ち出したのは、中国をはじめとする発展途上国での人気を狙ったためである。しかし中国経済の減速と中国ブランドの台頭で、中国での販売不振が続いている。
また台湾・香港を含む市場でみると、4月のアップルの販売は前年同期比26%減、第1四半期のアジアでの販売は25%減となっている。これに対して中国ブランドは伸びが目立つ。中国の4大ブランド(華為、Vivo、Oppo、小米)の合計シェアは53%に達し、そのうち華為は17.3%のトップ。Oppoは短期間に11%までシェアを高めている。
こうした状況に対しアップル側は「販売チャンネルの急減と人民元安により、当初見込みより販売が落ちている」とコメントしている。