中国国家統計局が10日に発表した2016年6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比で0.1%低下、前年同月比では1.9%上昇した。生産者物価指数(PPI)は、前月比で0.2%低下、前年同月比で2.6%低下した。
6月の物価水準は安定を維持し、CPIは前月比で0.1%低下した。前年同月比では5カ月ぶりに「1%台」に戻った。16年1-6月は、前年同期比で2.1%上昇した。
「前月比で見ると、非食品価格と食品価格が高安まちまちとなったことが、CPIの0.1%低下につながった」と、国家統計局城市司の余秋梅高級統計師は分析する。内訳をみると、6月の食品価格が前月比で1.4%低下したことが0.29ポイント相当のCPI低下を招いた。うち、野菜果物と卵の価格下落でCPIが0.34ポイント低下したと分析した。