中国によるM&Aの最大の標的はドイツで計37件、次がフランスで計23件。単独の買収案件として過去最大だったのは、中国化工集団公司によるスイスの農薬・育苗大手、シンジェンタ(Syngenta AG)の買収で、提示額は440億ドルに上った。オーストリアは数少なく、これまでに浙江開山圧縮機股フェン有限公司による同国のコンプレッサーメーカー、LMF社の買収など、わずか2件しかない。
先月のブレグジット(イギリスのEUからの離脱)は国際社会に衝撃をもたらした。この日、欧米の株式市場は軒並み暴落したが、これに比べるとアジア市場は意外なほど落ち着いていた。それどころか、中国大陸と香港の投資家は英ポンドの暴落を買いのチャンスとみて、英国資産の底値買いを進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月15日