中国投資で逃せないチャンスは何か③工業化モデル転換
中国投資で逃せないチャンスは何か③工業化モデル転換。
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工業化モデル転換のチャンス：中国経済の持続的な発展によってもたらされるチャンス
十数年前の欧米の脱工業化を身をもって経験した朱驍洵氏（シーメンス中国研究院院長）は、そのプロセスを「震撼させるもの」と形容した。では「世界の工場」となった中国は、これらの工場をどこに移設すべきなのだろうか。
「もしも20年早ければ、中国は、その他の安価な労働力市場によって工業化市場を占拠される可能性に直面したかもしれない」と朱驍洵氏は指摘する。だが中国は現在、知能化と自動化の程度が高まったロボットで労働集約型モデルを代替することができるという絶好の時機を迎えている。技術革新のチャンスをつかみ、スマート製造を大きく推進できれば、工業化市場が完全に代替されることはない。
近年、土地や労働力などの総合コストの高まりから、一部のローミドルエンド製造業の外資企業は、減資または、経営コストのより低い東南アジアなどの国・地域への移転を行っている。商務部のデータによると、今年上半期の中国の製造業における外資使用額は実質ベースで前年同期から2.8％減少し、全国の総量に占める割合は28.3％となった。だがハイテクサービス業による外資吸収は同比99.7％増、ハイテク製造業の外資吸収は同比6.2％増となった。
データの上下動は、在中外資企業の再編の趨勢を示している。商務部のデータによると、今年上半期、新たに設立された投資総額1億ドル以上の大型外国人投資企業は380社余りに達した。投資額の比較的高い業種には、新材料や新エネルギー車・電池、航空機部品、集積回路、コアなどを開発生産する製造業、医療や高齢者介護、電子商取引、クラウドコンピューティング、「物聯網」の技術開発・応用などのサービス業が名を連ねた。
「中国政府は、革新駆動・消費駆動型経済への投入を拡大している。我々は、中国経済の明るい未来を期待する十分な理由がある。中国経済の持続発展はグローバル経済にもより多くのチャンスをもたらすことになるだろう」と孟樸氏（クアルコム中国区董事長）は語った。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2016年7月15日
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