中小企業の貸付環境の改善についても、工作グループは実行可能な政策提言をしている。データによると、2006年の米中小企業の貸付額は、商業・賃貸融資総額の50%だったが、2014年には31%にまで減少した。そのため、工作グループは中小企業信用システムのデータバンクの構築を加速させることを提言している。これにより、金融機関が信用リスクに対する合理的な評価と値付けを行うことができるようになる。こうすれば、中小企業の貸付困難な問題を徐々に改善させていくことができる。
インクルーシブファイナンスやグリーンファイナンスに力点を置く グリーンファイナンスやインクルーシブファイナンスの発展も、ファイナンス促進工作グループにとって重点的討論分野となった。繆建民氏は、現在から2035年まで、新エネルギーとクリーンエネルギーの投資需要は累計で53兆ドルに達するとしている。
インクルーシブファイナンスは、近年急速に発展してきた分野である。繆建民氏は、インクルーシブファイナンスの議論において、中国で発展してきた「少額保険」の経験を提出したと言う。 同氏は、B20金融促進工作グループは政策提言報告の完成度をさらに高め、G20サミットでより多くの提言が採用されるようにしたいと意気込む。これはB20の仕事の成果を測る重要な目安の1つともなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月20日