中国はC919旅客機の独自の知的財産権を持つが、同機のエンジンは輸入品だ。写真は北京展覧館で国産C919旅客機の模型を見る来館者の様子(6月7日撮影)。シンガポール華字紙『聯合早報』(電子版)が24日に伝えた。
中国政府の計画によると、中国製品は2025年に安かろう悪かろうのレッテルを剥がし、世界製造強国の仲間入りを果たす。この目標達成の時期まで残すところ10年もないが、国内の生産コストが高騰し、過剰生産能力が発生し、従来の強みが徐々に失われつつある。ハイエンド製造業は先進国に回帰し、ローエンド製造業はコストがさらに低い国にシフトしている。
国内外で苦しい情勢を迎え、資金力のある中国企業は相次いで海外買収に乗り出している。迅速に先進技術を手にすることで、自社の影響力を高めようとしている。中国化工集団公司は年初、9億2500万ユーロでドイツの機械製造メーカー、クラウス・マッファイを買収した。ハイアールは54億ドルで、ゼネラル・エレクトリックの家電事業を買収した。中国家電メーカーの美的集団は先ほど、独ロボットメーカーのクーカに40億ユーロ以上の買収案を提示し、世界最先端の産業用ロボット技術の導入を目指している。
中国企業はモデルチェンジ・アップグレードに躍起になっており、海外買収が技術獲得の手段と見なされている。しかしこの考えも、独りよがりにすぎないようだ。
国家発展改革委員会、中国機械工業連合会、中国質量協会などの高官と、中国大手家電メーカーの格力電器を含む製造メーカーは23日、第2回中国製造ハイエンドフォーラムにおいて、自主革新・コア技術の把握・品質向上により「世界にメイド・イン・チャイナを愛させる」ことを呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月27日