国務院参事の張綱氏は「中国企業は技術および消費者を中心とする品質管理など4つの革新に取り組み、中国製品が安かろう悪かろうで国際市場を獲得する現状を変えるべきだ。中国の輸出商品の単価は先進国を下回るばかりか、世界平均水準を下回る。2013年を例とすると、中国の8割弱の商品は価格で競争しているが、ドイツや日本などの先進国では56%、さらには65%の商品が品質で競争している」と述べた。
中国工程院院士の柳百成氏は、メイド・イン・チャイナの現状について言及した際に、「重要基礎材料、核心基礎部品、先進基礎技術、産業技術基礎の脆弱性は、中国の工業が大から強へと変わり、自主革新力を高める上でのボトルネックになっている」と強調した。
柳氏は「高級NC工作機械の7−8割が現在も主に輸入に依存しており、そのセットとなるNC装置も9割を輸入に依存しており、ハイエンドロボットも輸入に依存している。国産ロボットに必要な精密減速機、サーボモーター、制御機器などの核心部品の多くが、海外製品を直接調達している」と話した。
柳氏は独自の知的財産権を持つC919旅客機について、「同機のエンジンは輸入品だ」と述べた。
しかし自主革新は必ずしもオリジナルである必要はないとする人もいる。23日にフォーラムの対話に参加した中央財経大学教授の劉姝威氏は「革新は新技術の成果の研究開発の成功に過ぎず、これには既存の技術の革新的な組み合わせも含まれる。アップルのiPhoneのコア技術は、革新性の集約化だ。自動車もそうだ。車を設計した後は、部品を完全に世界から調達できる。賢明な経営者であれば、世界の最高の製品を選択する」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月27日