あるアナリストは「安倍首相にとって最初のヤマは秋の臨時国会」と指摘。これは「補正予算などの経済関連の重要業務が非常に多くなるため」(政府情報筋)という。
過去の臨時国会では、閣僚のスキャンダルによって安倍内閣が打撃を受けたことがある。アベノミクスを推進する新内閣が安倍政権の公約を実現できるか、臨時国会で試されることになる。あるアナリストは「政府の運営が100%安倍首相の意向によってなされる保証はない。先に日銀は追加の金融緩和を行ったが、デフレ脱却の見通しは不透明のまま。民進党なども秋の臨時国会で“アベノミクスの失敗”を掲げて攻勢をかけてくるだろう」と話す。
アベノミクスがスタートしてすでに相当時間が経過したが、日本経済は依然として低インフレや経済減速という悪状況から抜け出せないでいる。日本経済は海外経済やイギリスのEU離脱といった不確定要素の影響を受け、アベノミクスに対する信頼も明らかに低下。その効果については疑問符がついたままである。
アベノミクスが限界に達していることは、大方のエコノミストの共通した意見である。大規模金融緩和によってもたらされた円安や株価上昇も反転している。企業業績は悪化し始め、個人消費も低迷したまま。頼みの財政政策も空振りに終わる可能性が高い。 3日の株価の終値は日経平均が、308.34円下落の1万6083.11円。TOPIXが28.22ポイント下落の1271.98ポイント、値下がり率は2.17%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月6日