3社の中国企業がこのほど、セリエA、プレミアリーグ、フランスサッカー2部リーグでそれぞれ3つのクラブチームを買収したことが関心を集めている。
8月5日、中国の投資会社である中欧体育投資管理公司は、イタリアの名門サッカークラブ・ACミランの株式99.93%を買収することで、ミランの持ち株会社であるフィニンヴェスト社と合意したと発表。同日、雲毅国凱(上海)体育発展有限公司は、英プレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン・フットボール・クラブの持ち株会社の全株式を買収すると発表した。奥瑞金包装股フェン有限公司は、フランスサッカー2部リーグのAJオセールの株式59.95%を700万ユーロで取得したという。
中国企業が1日で3つの欧州サッカークラブを買収したことは、中国資本がスポーツ産業に注目していることの縮図にすぎない。「経済参考報」が開示情報をまとめたところ、中国国内ではすでに20以上のスポーツ文化産業投資ファンドが設立されており、ファンドの規模は合計で400億元に上る。巨額の産業ファンドも準備を進めており、関連のスポーツ産業の投資買収案件が相次いで明らかになっている。BAT(百度、アリババ、テンセント)、万達、蘇寧、楽視などのほかに、セコイア・キャピタル、深創投、創新工場、IDG、達晨創投などのベンチャー・キャピタルもスポーツ産業に積極的に進出し始めている。