これとともに、スポーツ産業を対象とした投資案件が増えている。開示情報によれば、上半期に発表されたスポーツ産業への投資案件は20件を超える。第3者機関のまとめによると、2015年1月から2016年3月までの15カ月間で、スポーツ関連の創業で257件の融資案件があり、総額174億元に上るという。うち、楽視体育は今年4月に80億元の資金調達を完了。企業価値は約215億元となり、国内スポーツ産業では資金調達額・企業価値ともに記録を塗り替えた。
スポーツ産業は市場の見通しが明るいため、多くの資本が集まっている。中国国務院は「スポーツ産業の発展加速とスポーツ消費の促進に関する若干の意見」で、2025年までにスポーツ産業を5兆元規模に成長させる方針を示した。アナリストは、向こう10年は中国のスポーツ産業にとって「黄金の10年」になるとの見方を示した。関連政策の実施や、冬季オリンピックやアジア大会の開催立候補に伴い、中国のスポーツ産業は発展加速期に入る見通し。政府のスポーツ産業改革推進も産業の発展を下支えする。